港区社長シュナイダーが人間・社会・教育について論じているブログ

管理人略歴 会社経営者/法学士(京都大学)/港区タワマン在住/英検1級/元Z会マスターコース講師

学ぶことを面白いと感じること

先程の投稿で、子供に対して「試験でいい成績をとる」ことを強要したり、形式的な学歴を求めて勉強させることのくだらなさについてお話をしました。

 

これは予備校講師という酔狂なバイトをしていた私から見て断言できることですが、逆説的ですけど、成績を上げるための一番の方法は成績を上げようとしないことです。

 

まず何より大切なのは、子供に学ぶことの楽しさを伝えることです。

 

ゲーム感覚で点を取ることが目的になっているような勉強では、長い目で見て絶対に良い事はありません。

 

だいたい人は他人から何かを強要されることをひどく嫌う性質を持っています。

 

意味もわからず「勉強しなさい」と言われて勉強したくなる子供などいるはずがありません。

 

(ただし、これは、小学校の低学年の子供には当てはまりません。

 

なぜならば、ひらがなの習得や足し算そのものがすごく楽しいと思えるのはさすがに無理があると思うからです。

 

私自身も「学ぶことが楽しい」と感じられるようになったのは、実際かなり基礎知識や基礎学力が蓄積されていってからです。)

 

中学生や高校生であれば、もうある程度文字を読んだりすることができるわけですから、本を読んで知識を蓄えたりものを考える楽しさはわかると思うのです。

 

私はそもそも受験ですら「普通に知的レベルが高ければ何もしないで合格できる」と思っていますが、現実的にそこまでは厳しいという方であっても、あまり定期テストや模擬試験などで良い点数を取ることを子供に期待しない方が結果的に受験もうまくいくでしょう。

 

それよりも、それぞれの科目を学ぶことが将来生きる上でどのように役に立つのか、を一緒に考えたりする方が中長期的には間違いなく成績が上がるはずです。

 

例えば世界史であれば、一緒に旅行に行って歴史的な知識があることの有意義さについて体験してもらうとか。

 

ベルサイユ宮殿や金閣寺万里の長城などを一緒に見たら、歴史を知っていれば旅行を100倍楽しめるということに気づくでしょう。

 

物理であれば、ニュートンアインシュタインの伝記を一緒に読んで感動させるとか。

 

生物ならダーウィンやワトソン・クリックの伝記を一緒に読んで感動させるとか。

 

英語であれば、英語で文章を読めることによってどれだけ世界が広がるかを説明してみたり、外国人の友人を連れてきて、(これは親が英語ができる前提ですが)自分が外国人とコミュニケーションをとってゲラゲラ笑っているところを見れば、子供も自然に英語が話したいと思うでしょう。

 

私も親や祖父が英語やドイツ語を話してるのを聞いて、「なんかかっこいいぞ」と憧れましたけど、こういった動機は、「次のテストで点を取る」という「ちゃっちい目的」よりずっと強いと思うのです。

 

また祖父は戦争中にドイツ語やロシア語ができたおかげで最前線に行かないで参謀係をしていたという話を聞いて、やはり学の大切さを思い知りました。

 

ここまで読んでいただいて、お気づきのことがあるでしょうか?

 

そもそも子供を勉強させるようにするためには、親にもかなりの知性や教養が求められます。

 

ベルサイユ宮殿について説明できないとか、ニュートンアインシュタインの業績について簡単に説明できないようでは、ここで書いたような「子供に勉強の興味を持たせる」なんてことはできません。

 

英語が話せなければ、「英語を話せればこんなにいいことがあるよ」なんて口が裂けても子供に言えるはずがありません。

 

つまり、子供に学ぶことの有意義さを説き、学ぶことの面白さを伝えたいのでであれば、遅くはないですから、親自身が学ぶことです。

 

まず、子供の成績をあげたいのであれば、逆説的ですが、すぐ近くの試験で結果を残そうとかそういったプレッシャーをかけずに子供の知的好奇心を刺激するような教育をしたほうがいいでしょう。

 

このように考えています。