HKの徒然草

辣腕会社経営者が、人間や社会について論じています。京都大学法学部在学中に起業し、現在は代官山アドレス在住です。特技は語学で英検1級。

寿命至上主義という病理

最近「1日5時間以上椅子に座ると寿命が短くなる」というお話を聞きました。

 

たしかに、これ自体は医学的なデータから間違いないみたいです。

 

しかし、都会のホワイトカラーの人間で、1日に椅子に5時間以下しか座らないというのはあまりに現実的ではありません。

 

こういった話を聞くたびに私は「寿命至上主義」の病を感じます。

 

「これを食べたら寿命が縮まる」

「椅子に座ると寿命が縮まる」

「定期的に運動しないと長生きできない」

「タバコを吸うと寿命が縮まる」

etc

 

たしかに「その他の条件がすべて等しい」なら、長生きできるに越したことはないでしょう。

 

しかし、私は流動食のような食事をしながら100年生きるよりは、それなりにおいしいものを食べて50年生きる方が良いです。

 

また、本を読むために椅子に座って寿命が縮まったところで、それが「不幸な人生」だとは思えません。

 

本も読まずにパソコンもしないでただただ長生きのために暮らすような生き方が私にとって良い人生だと思いません。

 

タバコのように(申し訳ないですが)本当に害しかないようなものは確かにやめたほうがいいと思いますが、楽しく酒を飲んだり、コレステロールまみれの美味しいものを食べたり、椅子に座ったりすることにより有益な時間が過ごせれば、別に寿命が縮まってもいいでしょう。

 

医学者は「生命の量」は問えても、「生命の質」は問えないのです。

 

人間は100%死ぬわけですから、「楽しく30年生きる」ほうが「禁欲して60年生きる」より「良い人生」だと私は思います。