HKの徒然草

辣腕会社経営者が、人間や社会について論じています。京都大学法学部在学中に起業し、現在は代官山アドレス在住です。特技は語学で英検1級。

「成功への方程式」のウソ

本屋さんなどに行くと、山のように「成功体験談」系の本があります。

 

ビジネス

恋愛

資格試験

etc

 

高校生向けの動画でも話したことですが(近日中アップします)、人間は「うまくいった人の話」を聞きがちです。

 

しかし、会社の経営にせよ資格試験にせよ、基本的にあらゆる成果というのは

 

才能×努力×方法×運

 

で決まると私は思っています。

 

ということは、別にその成功者の方法論がたいして正しくなくても、その成功者の才能と努力量と運が凄まじければうまくいってしまうわけですから、成功者の方法論が正しいなんて完全なる誤謬です。

 

私は昔から、

「なんでこんなに本屋さんに成功するための本が無限にあるのにみんな成功しないんだろう」

と分析していましたが、もはや今は結論らしきものが出ています。

 

成功者は自分ですら気づいていない属人的な(その人特有の)ファクターによってうまくいっている場合が多いんです。

 

例えば親が高学歴で小さい時から家にめちゃくちゃ本があったり。(私の場合ですね)

 

小さい時から当たり前のようにリビングに本が転がっていてそれで勉強ができるになったとして、その生育環境というのはなかなか自分では意識できません。

 

たまたま環境が恵まれていて遺伝でも恵まれている人間が、自分の人生の一部を切り取って「こうすればうまくいくよ」と言っても全く説得力がありません。

 

また成功している経営者も、大体ビジネスセンスがあるわけですが、その自分のビジネスセンスを客観的に認識できない(また当然言語化することができない)からこそ、「こうやったら皆さんビジネスで成功しますよ」という「実は正しくない因果関係」を自分でも気づかずに吹聴してしまうわけです。

 

恋愛にせよ、「実は顔が可愛いからうまくいってるだけ」なのに「こういうメイクや洋服を着たらモテる」、「こういったトークをしたら男は喜ぶ」と本などでアドバイスをしたとしてもそれが全く参考にならないのは言うまでもないでしょう。

 

別にその人がモテるのは、ただ単に顔がかわいいからであって、メイクや洋服、話術に因果関係があるわけではないからです。

 

自分は棚に上げて、残念ながら私は、ほとんどの人はいくらビジネスや勉強法の本を読んでも成功しないと思っています。

 

それは、成功するためには属人的な要素があまりにも大きいと思ってるからです。

 

そして成功者はその属人的な要素にどうしても無自覚だからこそ、「僕ができたから君もできるよ」と無責任なことを無邪気に言ってしまうのです。

 

私は高校生向けに勉強法の動画などを作成していますが、本音としては「見た人にはうまくいってほしいと思うけど、実際僕の動画を見た位でできるようになるような人はちょっとしかいない。でもまぁ少しの人にでも役に立ってればいいかな」と思いながら動画をアップしています。

 

繰り返します。

 

そもそも成功者というのは少数者だからこそ成功者なのです。

 

そして成功するための因果関係というのは、遺伝や家庭環境といった属人的な要素があまりにも大きいのです。

 

こういった本当の事は誰もなかなか言えませんが、私は絶対に正しいと思っています。